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アマ女王戦第1局自戦記(C2クラス、対局棋譜)

当日の対局の様子を順々に一つずつ振り返っていきたいと思います。さすがの初心者クラス、「まさか」と思える事態が両対局者ともたくさん発生しました。そのような点も楽しんで(?)いただければ幸いです。

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第1局目は、超ベテラン初心者(という表現しかない)方がお相手でした。普段はLPSAのお教室に通われているとのこと。振り駒の結果、私が後手番になりました。棋譜は末尾のmoreをクリックしてご覧ください。ここで起こったことは以下の通り。


1)ヒロすけ、緊張しすぎて1九香車と2九桂馬の並順を間違える。
 普段お教室でも絶対やらないことを、大会でやってしまいました。緊張とはかくも恐ろしいことなのですね・・・。でも考えてみると、おしゃべりしながら駒並べているとときどき間違えるので、もともとウッカリ者なのです。このときは開始10手程度で気付いたため、審判と対局者の方の許可をいただいて事なきを得ました。

2)初の秒読みを経験。
 秒読みの怖さと楽しさを同時に知りました。とても焦るし、悪手を指してしまうことも多々ありますが、それでも勝ちきったときの爽快感は何物にも替えがたいものです。以前羽生善治二冠が、「他のスポーツや競技をしていても、あの秒読みに勝る高揚感とスリルは他では味わえない」というようなことをおっしゃっていましたが、少しわかる気がしました。

3)秒読みに追われ、気付いていたはずの3手詰を逃す。
これは痛恨の出来事。相手の手番のときに気が付いていた3手詰めの局面があったのに、自分の手番になって秒を読まれた途端頭が真っ白になって忘れてしまい大逆転されてしまったというもの。具体的には76手目△3九銀打で、ここでは単に△2八銀とすべきだったのです。痛恨の出来事でした。

4)相手が王手放置の反則を犯す
5)相手の王手放置に気付かず続行

78手目△2八銀と王手した手に相手が驚き、王手を放置して▲2一桂成として来たのに今度は私がビックリして局面続行(笑) 結局私が詰まされてしまい投了したのですが、後から審判の方に指摘されてわかったのでした。ビックリするといろんなことを忘れてしまうのですね・・・。

今考えると大変悔しい敗北だったのですが、76手目で詰め損なっていたのでいずれにせよ劣勢でした。反則に気付くのも能力のうちですし、秒読みに焦って悪手を指すというのは実力なので、仕方のない敗戦だったと思います。それに、この1敗があったからこそ、残りの4勝があったとも思います。

こちらの棋譜は”Kiftwi”でも見られますので、こちらもご覧ください。
  http://kiftwi.net/viewer/1688
なおKifu for iPhoneだと、79手目以降の反則部分が表示されませんので一部改変しています。

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by hirocomic_shogi | 2012-03-26 19:49 | 将棋日記

アマ女王戦C2クラスの様子

3/20(火・祝)、文京区民センターでアマチュア女王戦がに開催され、私はC2(初心者クラス)に出場しました。大会に出るのは初めて、1日2局以上人と指すのも初めて、時間制限ありの対局も初めてと、初めて尽くしでしたが、結果は4勝1敗の勝ち点7で、準優勝を修めることができました。望外の結果に自分でも大変驚いています。

とはいえ、C2クラスの出場者は全部で6人ですので、Aクラスのような熾烈な戦い・・・というよりは、お互い恐る恐る、でも笑顔というような雰囲気でした。私は将棋をはじめて5ヶ月目に入ったところ。ほかの方々は、高校の将棋部1年生だったり、LPSAの教室に通われている方だったり、中にはまだ詰将棋しかしたことのない方もいらっしゃって、下は高校生から上はover60までと多様な顔合わせになりました。実力はそれぞれ似たり寄ったりですので、勝負はどちらかといえば運に左右されることが多かったように思います。

対局は1時間を過ぎると、30秒の秒読み。通常チェスクロックを使用しますが、私を含め、使ったことがない場合は審判が読みあげをしてくださいます。他のクラスはスイス式で4局なのですが、人数が少ないことや、初心者なので対局が早く終わるだろうということで(でも実際は大熱戦で秒読みまでいく対局が多かったのですが・・・)、C2クラスのみ総当たり戦になりました。

それぞれの棋譜は自戦記としてアップしようと思っていますが、やはり初心者同士の大会。慣れていないもの同士のとんでもハプニングが続出でした。マンガ『ひらけ駒!』には、主人公・宝くんのママが初心者大会に出場する様子が描かれていますが、まさにこのときはリアル『ひらけ駒!』な感じでした。

  1)駒を並べ間違える(←私がやりました)
  2)二歩(←対局者がやりました)
  3)王手放置(←対局者がやりました)

どれも対コンピューター戦では起こり得ないことばかりなので、改めて人と指すときの恐ろしさ、同時に楽しさを知りました。やはり人間同士の戦いになりますね。9月にまた初心者向けの大会が開催されるそうなので、次はそこを目標にがんばってみたいと思います。
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by hirocomic_shogi | 2012-03-26 19:24 | 将棋日記

平手の序盤という壁

3/20(火・祝)で開催されたアマチュア女王戦の初心者クラス(C2)に出場しました。私のように駒落ちでしか将棋を指したことがない人にとって、誰かと平手で対戦するのはとてもハードルが高いことです。ましてや、まだ駒の動き方を覚えたばかりの人にとってはなおのこと。周りに同レベルの人が少ないと、特に序盤を実践で覚えるのはとても難しいのです。今回大会の準備を通じて、特に序盤の勉強について感じたことを書きます。

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平手で将棋を指そうと思ったら次の4点に留意して作戦をたてる必要がある。

  (1)自分が居飛車か振飛車か
  (2)相手が居飛車か振飛車か
  (3)自分の手番が先手か後手か
  (4)角交換をするかしないか(許すか許さないか)

これらに対応できないと、まず勝負にならない。隙をつかれて飛車角を取られて短手数で投了、なんてこともありうる。このうち自分で選択できるのは(1)、ある程度選択権があるのは(4)。(3)は対局直前にならないとわからないし、(2)に至っては指し始めないとわからない。よって事前準備が必要。こう書くと至極当たり前のようだけと、実はこれらのいわゆる「序盤の対応の仕方」を体系的に書いてくれている本はとても少ない。

大抵の初心者本は「駒の動かし方」「戦法の種類」「囲いの種類」「終盤の詰ませ方」で終わってしまう。次の本はもう戦術書。先に挙げた4要素に関しては「何局か指して覚えましょう」と実践推奨。こどもにはそれが一番かもしれないけれど、大人はそれが難しい。なぜなら大人は負け慣れていないし、回数をこなして覚えるときにつきものの「余分な労力」を敬遠するから。実際指して、最初の15手でもう差がついて萎える、なんてよくあること。そのため、「本を読んでからでないと…」「勉強してからでないと…」となかなか踏み出せなくなってしまう。

大人の場合、実践で覚えるのではなく、先に理屈を一旦理解してから指し始めた方が絶対に早いはず。でも序盤の本は戦法別が主流で体系的でない。羽生さんの『将棋序盤の指し方入門』は良書だけれど、どちらかというと一つ一つの戦法を丁寧に書いた戦法書。『出だし4手で知る石橋幸緒の将棋レシピ』は(1)~(4)に沿った良い内容なのだけれど、図が少ないので初心者が読み進めるにはちょっと難しい。これをテキストにして講義が受けられたらいいのに、と思う。

大会に出場すると決めたため、当日までの短期間に序盤を習得しなければならなかった私は、結局飲み会の隙を突いて高段者の方を質問攻めにした。戦法は居飛車に決めたので、残る(2)~(4)の変化パターンを、のべ4時間くらい。これは一つも無駄にならず即効性があった。伺った内容は、キチンと整理すれば初心者でも1~2時間程度で理解できる量だと思う。でもこの序盤の勉強をしたことで、NHK杯や携帯中継の解説も理解できるようになり、観戦が数倍楽しめるようになった。それまでは終盤しかドキドキできなかったけれど、序盤を知って棋士の作戦の一端が見えるようになったから。

本当はその内容をまとめてブログに書きたいけれど、「わかること」<「指すこと」<「教えること」と難易度が上がっていくので、指すことすらおぼつかない私にはまだまとめきる力量がない。本当に残念。でもあきらめずに、少しずつでも書き溜めていきたいと思う。

ただ話を聞くと、ここまで理解してもまだやっと級位者になったレベルらしい。そう考えると、初心者から初級者へのハードルはどれだけ高いのだろうとまた気が遠くなる。私はたまたま素晴らしい将棋仲間に恵まれたけれど、そうでない人は、いつまでもその川を渡れないままだから。

それでも私は、少しでも、川を渡れなかったときの自分を助けたい。自分が引き揚げてもらったように、私も人を引き揚げられる人になりたい。だから今の気持ちを忘れずに、もっと強くなりたいと思う。そして中級以上の皆さん、是非周りにいる初心者に愛の手を!その人がまだ将棋に目を向けてくれているうちに。

最後に、私と同じ初心者のみなさん。「わからない」ことと「わかろうとしない」ことは全く別のこと。もし今、もっと指せるようになりたいと思っているのであれば、お互い恥ずかしがらずにドンドン質問してましょう!たくさん負けてたくさん悔しい思いをして、そして、強い人たちが見ている地平を、一緒に見に行きたいと思います。
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by hirocomic_shogi | 2012-03-25 12:55 | 将棋日記

社会人になって将棋をはじめたヒロすけ(♀)です。2011年秋より「アマ初段」目指して長い坂道をユルユル登っています。プロフィールはカテゴリ「自己紹介」参照、ツイッターは@hirocomic_shogiです。
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